『東南文化』2021年第6号主な論文の要旨

1.出土した紙の文化財保護利用に関する思考（何偉俊）

要旨：19世紀末、我が国において北西地区は紙の文化財の考古学的発見が始まった。その後、発掘中に多くの地区に紙の文化財が出土した。紙の文化財は、品種が多く、数も多い。製紙工芸と写印材料も独特である。漢代から明清までの紙の文化財は特にその初期の紙の文化財は貴重です。埋葬環境は複雑で、伝統的な技法と現代の科学技術ではこれらの遺物を保護と修復することが困難である。紙の科学分析と製紙工芸などの研究は進んでいるが、腐った紙の文化財はその病害のメカニズム、保護と修復する技術も把握していないことは現状である。紙の文化財の材料と劣化そして癒着のメカニズムに関する検討が急がなくではならない。紙の文化財に影響する環境諸要素を検討し、保護用新材料と新技術を開発し、これらの紙質遺物の活用も模索すべきだ。

キーワード：出土した紙の文化財 保護利用 紙の文化財保護と修復 科学研究 腐った紙の文化財 製紙工芸 湿っぽい環境 乾燥と湿気との交互環境

2.江蘇盱眙大雲山観光地連携道路北区戦国時代と漢時代墓葬発掘概報（淮安市文物考古研究所 盱眙県大雲山漢王陵文物保護管理所）

要旨：2017年～2018年に掛けて江蘇盱眙大雲山観光地連携道路北区で戦国墓葬が2基、漢墓が43基、陪葬坑が1基検出された。多くの墓葬は長方形で竪穴室で個人墓で、副葬品には釉陶器、土器、銅器、漆器と玉器などが300点あまり出土した。これらの墓葬は戦国時代から漢時代まで東陽城の住民の葬送儀礼そして物質文化の研究に新たな資料になる。

キーワード：盱眙 大雲山 戦国 漢代 墓葬

3.浙江省寧波市奉化区尚橋墓地唐代墓葬発掘概報（寧波市文化遺産管理研究院 吉林大学考古学院 南京大学文化と自然遺産研究所 寧波市奉化区文物管理所）

要旨：2012～2013年に掛けて、寧波市文物研究所などの機関は浙江省寧波市奉化区尚橋科学技術物流センター建設用地に緊急調査を実施した。唐代の墓葬が19基検出した。出土した“大中二年”、“大中元祀”、“唐明州”銘の煉瓦が当該地区における唐代葬送儀礼の研究に新新しい資料になる。

キーワード：奉化 唐代 大中二年 唐明州 墓葬

4.景徳鎮瓢箪窯技術源流の考古学考察（馮 冕）

要旨：瓢箪窯は景徳鎮の窯炉技術の発展における重要な段階であり、瓢箪窯の技術の流れを整理することは景徳鎮の窯炉技術の発展過程を明らかにする上で重要な意味がある。これまでの学界では、景徳鎮の瓢箪窯は竜窯と馬蹄窯の技術が結合したものと考えられていたが、瓢箪窯の構造的特徴を分析し、竜窯と馬蹄窯との比較分析を通じて、景徳鎮の瓢箪窯は景徳鎮宋代と元代の竜窯とその改良技術の継承であり、馬蹄窯の核心技術を吸収していないことが分かった。

キーワード：景徳鎮 瓢箪窯 龍窯 馬蹄窯 技術源流

5.文化と観光融合した博物館文化的な創造の模索と実践についての筆談（劉 輝 朱暁雲 李 峰 王文軍共著）

要旨：博物館文化的な創造は博物館が公衆と社会を奉仕し、文化を伝播し、博物館自身を向上させる重要なルートで、文化財を生かすと中国モノ語りを語ることを実現する重要な方式である。近年、我が国は博物館文化的な創造事業を促す政策を練り出したが、博物館文化的な創造事業は全面的に発展していく段階に入った。博物館文化的な創造専門家は文化と観光を融合させることを基に、文化的な創造の試みによる経験をまとめ、文化的な創造の整備、文化的な創造開発と企画、文化的な創造事業の発展、ブランドとの連携、IPライセンスなどを検討し、今後我が国博物館文化的な創造事業の発展に関する業務実技と理論体系作りに対して、方向性を示した。

キーワード：博物館 文化的な創造物 文化的創造品開発 文化的創造経営

博物館と企業提携 IPライセンス 公衆を奉仕する

6.我が国文物博物館機関文化的な創造事業“十三五カ年規画”のまとめと“十四五カ年規画”の提言——全国71間博物館の調査を基に（韓 晗 高 洋）

要旨：「第13次五カ年規画」期間は、わが国の博物館開発事業が急速に発展し、質と効果が急速に向上した重要な歴史的段階である。全国71間の博物館の関連業務を調査した結果、この時期、博物館文化的な創造は発展規模、博物館と企業の連携、ブランド転換とアップグレード、「インターネットプラス」、政策改善などの面で顕著な成果を収めたことが明らかになった。しかし、いくつかの不足は、赤い博物館文化的な創造開発力を強化する必要がありますが、全体的な開発レベルの制品の種類と地域の二重の不均衡、ライセンスメカニズムの混乱は、文化のプレミアムを失うために、これは博物館文化的な創造自体の限界だけでなく、客観的な外的な原因があります。「第14次五か年規画」期間には、国家財政政策の支援と授権メカニズムの革新という2つの経路を通じて、博物館文化的な創造の安定的かつ秩序ある発展を促進することができる。

キーワード：博物館 博物館文化的な創造 ブランド 「インターネットプラス」IPライセンス「第13次五カ年規画」「第14次五か年規画」