『東南文化』2019年第5号主な論文の要旨
2019-12-15黄建秋
1.言語オリジナル性と文化遺産の意味を生み出すー浙江衢州“周王廟”を中心に(侯 松 劉慧梅 高佳燕)
要旨:“言語オリジナル性”という理念は西洋の“権威化遺産用語”の枠組及び物質性の検証性を乗り越え、言語のオリジナル性を用いて、遺産及びその意味を保護することができる。中国伝統の歴史言語知恵のオリジナル性概念は更に歴史言語のオリジナル性と近代言語のオリジナル性に分けられる。浙江衢州“周王廟”を中心にオリジナル言語が、文化遺産の意味を構築することに役に立つことを見せた。この事例において伝統地方誌が歴史と近代言語を用いて遺産の文化意味を伝承し、一方言語のオリジナル性を基に周王廟言語を再構築することが今後その遺産の意味を継承することに有利になる。
キーワード:文化遺産 言語オリジナル 言語 遺産の意味 衢州“周王廟”
2.江蘇沭陽呂台遺跡発掘調査簡報(宿遷市博物館 宿遷市文物研究所)
要旨:2018年9月~11月に掛けて、宿遷市博物館などの機関は呂台遺跡にボーリング調査を行い、細長いトレンチを施し、西周時期の墓は二基、漢魏時期の井戸が一基が見つかった。遺跡の主な遺構は周代にあたり、包含層は3~5mを数え、文化要素は北方周文化と南方呉越文化の影響を受けたと見られる。当該遺跡は蘇魯の界地区に重要な集落遺跡で、徐淮夷方国文化に役に立つ。
キーワード:沭陽 呂台遺跡 周時代 漢魏時期 徐淮夷文化
3.先秦時期水晶製品について(唐錦琼)
要旨:先秦時期に見つかった水晶製品は春秋中晩期を境に二つ時期に分けられる。第一段階において、見つかった水晶製品は少なく、分布地区は極めて限られている。第二段階において、水晶製品は北方に大量現れ、戦国時期に入ると盛んに使われている。主な水晶製品は装飾品だ。水晶製品は後出の原因はその物理性と加工技術に関わる。
キーワード:先秦時期 水晶 装飾 斉都臨淄
4.春秋中晩期原始磁器の衰退と呉文化の南下について(鄭建明)
要旨:先秦時期における原始磁器発展の過程において、西周晩期~春秋早期と戦国早中期は原始磁器の最盛期になり、製品は器種が多く、個体が大きく、形が多様で、質が高く、装飾が精緻だ。日常容器のほかに、鼎、簋、卣などの礼器はこの二つの時期の原始磁器生産の最高水準を代表するものだ。この二つの磁器の間には、器種は少なく、器の形も簡単だが、日常用の碗が多数を占め、皿と壺が少ない。礼器は殆どない。これの現象は原始磁器生産の衰退を示すた。春秋中晩期における原始磁器生産の衰退の原因は呉文化が南下し、太湖地区の元越文化伝統分布圏に入り、越文化を更に南に後退し縮小したことにある。
キーワード:原始磁器 春秋中晩期 衰退 呉文化 南下
5.入場無料の博物館の文化創意製品開発の現状と理念の悩みについて(劉 容)
要旨:2008年から、我が国において、政府に所属する博物館、記念館そして愛国教育示範基地は全て入場無料になった。現在大多数の入場無料の博物館は文化創意収益は全国博物館文化創意収益のごく小さい部分を占めている。それらの博物館の文化創意は発展は遅い。理念の悩みはその原因の一つ。詳しく言うと、まず、それらの博物館の文化創意製品開発は文化産業と等しいかどうか。次は、それらの博物館は文化創意製品開発の収益を目的にしないことは利益を稼ぐことができないと等しいかどうか。最後、博物館の文化創意製品開発は入場無料博物館の運営実績の評価指標になれるか。入場無料博物館は政府からの資金投入不足で、自身の“収入を増加する”能力を向上させることは必要だ。政府はこれらの問題の解決には力を入れるべきだ。入場無料博物館文化創意製品開発の積極性を促す必要がある。
キーワード:入場無料博物館 文化創意製品開発 非営利性 博物館実績 博物館評価