初級日本語の接続詞について
2017-04-29王晶
王晶
(内蒙古大学)
【摘要】日本語文法の中で接続詞は重要な役割を果たしている。本文では接続詞の定義、またその機能に簡単な分析を試みた。『みんなの日本語』の中の全部の接続詞を選び、それを種類別に分類した。
【关键词】接続詞 機能 用法 種類
一、接続詞の定義
接続詞とはその命名から判明される如く、前の文と後ろの文を結びつける働きをし、文脈をはっきりさせる言葉を言う。が、言語学上の定義として、接続詞の概念はこのように簡単に理解してはいけない。接続詞の定義はいろいろである。
顾明耀は标准日语语法』で「接続詞とは主に単語と単語、文および段落の間に前の文と後ろの文を結びつける作用がある一種の活用がない内容詞でると論じた。
朱万清は『新编日语语法』で「接続詞とは文の中で単語または分を結びつけ、前の文と後ろの文繋ぐ役割を果たす活用変化のない、独立語である」と論じた。
吴大纲は『日语语法句法与篇章法』で「接続詞とは語形の変化がなく、独立語として文の初頭におかれ、その文と前の文とのいろいろな関係を示す単語である」と論じた。
二、接続詞の文法機能
(一)総括的にいうと接続詞は前の文と後の文を継続する機能がある。
(二)接続詞の機能は文と各成分を継続する機能に代表されるが、接続詞はまた節と節を接続することも、段落と段落を接続することも、単語と単語を接続することもある。
三、『みんなの日本語』の全接続詞
以上のは初級日本語の全接続詞である。
本文のテーマに示したとおり、筆者は初級レベルの教材『みんなの日本語』を調査対象にし、そこに収録された接続詞を全数統計し、分析の資料にしたものである。調査方法は全数調査で、統計は単語の出現順によって並べる方法と取ったものである。分析の便宜のため、ここではまず、調査によって得られた全接続詞を示しておきたい。
四、初級日本語接続詞種類
日本語の接続詞は普通大きく6種類に分けることができる。それぞれ逆接接続詞、順接接続詞、並列累加の接続詞、選択の接続詞、話題転換の接続詞、補充説明の接続詞である。『みんなの日本語』収録接続詞「それに、その上、それから、そして、しかし、けど、でも、ですから、じゃ、ところで、それで」を種類別に分けると「それに、その上、それから、そして」は並列累加の接続詞で、「ところで」は話題転の換接続詞で、「しかし、けど、でも」は逆接接続詞で、「ですから、じゃ、それで」は順接接続詞に属する。
1.「その上」と「それに」は意味がほぼ同じものである。『みんなの日本語』の単語リストでは中国語で「且,再加上」とと訳されている。語感の視野から見れば、「それに」は日常会話で多く使われ、「その上」は書面的な用語で、論文、演説などで使用される場合が多い。
2.「そして」と「それから」は『みんなの日本語』の単語リストでは、中国語で「且,然后」と訳され、意味上の差がほとんど認められない。文を構成する役割からすれば、「そして」は同じ対象の違う性質を表現する累加表現に用いられる場合が多い。「それから」は異質対象の間での累加を表す。
本文は先行研究者の成果を参考にしながらまず、接続詞の定義を定める努力をした。そして、接続詞の機能について簡単に述べた。それから、本文では初級日本語を中心にして日本語の接続詞を種類別に分けた、用法上の区別を述べた。このような分析方法と、理解の仕方が日本語の初学習者に少しであれ、役に立てばと願うばかりである。
参考文献:
[1]陶振孝,徐一平.接续词[M].外语教育与研究出版社,1999.
[2]吴大纲.日语语法与篇章法[M].上海外语教育出版社,2007.
[3]朱萬清.新日本语语法[M].外语教育与研究出版社,1992.