日韩文提要
2021-11-26
『東南文化』2021年第5号主な論文の要旨
1.伝統的な書画裱装修復技能の多元価値とその体系構築について——“蘇州”伝承者のインタビューに関する思考(陳虹利 何偉俊 陳瀟俐 陳 琦)
要旨:価値の多元化は中国伝統書画裱裱装技能の最も重要な特徴の一つである。現在書画裱装修復業者はこれらの技の価値についての認識は不十分である。無形文化財保護と伝承の視野で、書画の裱装修復業者は多元価値観という理念を改めて樹立し、方法には現代科学技術を導入し、行動上に伝承者の現状を十分把握し、研究上に伝統技能を科学化させるなどの面で、多元的な書画裱装修復技能を構築する必要がある。
キーワード:書画裱装修復技 蘇州流裱装 伝統技能 価値認知 科学認知 多元価値体系
2.安徽省含山県凌家灘遺跡の第四次発掘調査概報(凌家灘遺跡考古隊)
要旨:凌家灘遺跡第四次発掘調査はまずは墓地、次には赤焼土ブロックに重点を置き調査を進め、その目的は墓地の配置と赤焼土ブロックの用途を調査することにある。その結果、新石器時代の墓は21基を検出したが、副葬品は少なく特に玉器がわずかある。これによって該当墓地にはいくつかの性格の墓群があると考えられる。村の南に赤焼土ブロックの面積は3000㎡にも達しており、最も厚いところは1.5mで、重要な建築施設だと考えられる。
キーワード:凌家灘遺跡 新石器時代 玉器 赤焼土
3.杭州市余杭区良渚古城黄路頭遺跡発掘概報(浙江省文物考古研究所 杭州良渚遺跡管理区委員会)
要旨:黄路頭遺跡は杭州市余杭区良渚鎮に位置し、良渚古城の城外の遺跡で、良渚古城における大型集落の一部分である。2016~2017にかけて黄路頭遺跡の墓地を調査し、崧沢文化から良渚文化時期に当たる墓は34基検出された。墓の年代は良渚古城の建設年代より古い。当該遺跡の調査は良渚古城建築以前に当該地域の地元文化様相の研究に大きな意味を持つことに間違いない。
キーワード:良渚古城 黄路頭遺跡 崧沢文化 良渚文化 墓葬
4.杭州市余杭区良渚古城金花池遺跡発掘概報(浙江省文物考古研究所 杭州良渚遺跡管理区委員会)
要旨:金花池遺跡は良渚古城遺跡の郊外にある集落の一つで、2009年に考古隊が緊急調査を実施し、良渚文化早期の貴族の墓が2基検出した。M1から玉琮、玉鉞、玉三叉形器と玉冠形器などの高級玉器が出土して、M1は良渚早期段階において良渚遺跡群乃至良渚文化区にもあんまり見られない高級貴族墓である。大遮山南山麓に集落群がいくつかに分布しており、中に大型高台遺跡が中心としてその周りに六か七個高台が分布している。百畒山の南斜面に金花域遺跡、百畒山遺跡、梅家里遺跡そして梅園里遺跡群が集落組になっており、金花池遺跡はその集落群の中心だと考えられる。
キーワード:良渚古城 金花池遺跡 良渚文化 貴族墓葬
5.水田考古発見から見た畦田の発生(劉興林)
要旨:我が国において水田考古学は20世紀90年代始まり先史時期における10か所以上の遺跡から200以上の水田遺構が検出されたことにより、水田には小型なお不整形の平底の浅い土坑式水田が中心で、完成された灌漑体制が整えた。湖南省澧県城頭山遺跡と浙江省余姚施岙余杭茅山遺跡で検出した水田にある の形を分析した結果、我が国における灌漑のための 田が6000年前にすでに萌し、生土の田あぜが地下水田の標識になり、良渚文化中晩期に完成し、人工的なあぜが地面の水田を区画することが標識になる。畦田は水稲栽培過程において重要な発明になりその後あぜが水田を区画することが続いて、後世北方地区の灌漑農業に大きな影響に与えた。
キーワード:新石器時代 水田 畦田 あぜ
6.陳列解釈:美術館と博物館展示企画との比較——博物館の美術館化を(厳建強)
要旨:企画は芸術品の公共利用中に生まれたが、美術館運営中において最も重要な仕事である。展示品を見れば意味がわかるものに対しては、その展示品についての解釈は必要がないが、展示品を見れば意味がわからない物に対しては、知識伝播と教育使命を持つ博物館にとってはその展示品を解釈することは必要があり、企画の重要な内容である。よって、この二種類展示品に関する企画の内容と組織体制においては大きな違いがある。美術教育を重視する企画者は詳しく展示品を解釈することによって美術館を博物館に転身させることになり、芸術品を鑑賞する際に歴史的な背景を与える。しかし、博物館の収蔵理念の時代遅れ、展示品解釈能力の乏しく、観衆の観覧習慣そして勉強する意欲低下などの原因で、一部博物館が展示品の審美価値を展示することに満足しているが、展示品の解釈と知識の伝播という責任を放棄した。したがって、博物館が美術館に転身させたことによって文化遺産の価値を解釈する機能が弱化されたことになる。
イーワード:美術館 博物館 展示企画 解釈 企画者 curator
7.教育方法としての博物館(段俊吉)
要旨:博物館は教育機能を持つ公共機関で、知識を伝播し、理性の啓蒙を促し、教育方法の創新などの面で、本領を発揮した。博物館は学校教育以外の教育方法体系の開拓には新しい実践領域を提供する。博物館は特殊な教育を呈するのみならず、博物館自身も教育方法となっている。空間と物そして記録は共同で博物館の教育内容を構成し、教育実践の文化的な経験を豊富させることができる。当面では、どのように博物館に教育実践活動を導入させることが博物館職員にとっては考えるすべく問題である。この問題に対する考えはもちろん博物館の知識構成及び文化理念の創新に新しい要求を提出し、博物館教育の未来像を描くことができる。博物館職員は意味生成と文化実践などを博物館教育に導入することは、教育方法としての博物館は真の独特性を呈し社会に奉仕することができる。
キーワード:博物館 教育方法 教育物語 博物館教育
(翻译:黄建秋)
『東南文化』2021년 제5기주요논문 제요
1.「전통서화표구복원기예의다원적가치와그체계구축에관한탐구–‘蘇裱’전승인취재에기초한사고」(陳虹利 何偉俊 陳瀟俐 陳 琦)
제요:가치의다원화는중국전통서화표구복원기예가가진가장중요한특징중하나이다.현재서화표구복원종사자들은기예의가치에대한인식의정도가고르지못하고가치인지현황은그다원적가치가공존하는현실과부합하지않는다.무형문화재를보호하고전승하기위해서화표구복원종사자는다원적가치관을재정립하는이념적실천,현대과학기술수단의효과적인개입을강화하는방법,전승인의전체적인상황을고려하는심도있는발굴,기예의과학화연구를가속화하는등여러방면에서기예의다원적가치체계를전면적으로구축해야한다.
핵심어:서화표구복원,蘇裱,전통기예,가치인식,과학적인지,다원적가치체계
2.「安徽含山縣凌家灘유적제4차발굴보고」(淩家灘遺址考古隊)
제요:凌家灘유적제4차발굴은묘지를중심으로마을남쪽의紅燒土밀집지역을함께발굴하여묘지배치,紅燒土밀집지역의성격등을파악하기위해진행되었다.이번발굴에서신석기시대무덤21기가발견되었으나각무덤에서출토된유물이매우적고옥기의출토수량은더적어묘역별로성격이다를수있음을시사하고있다.마을남쪽의紅燒土밀집지역의면적은약3000㎡이고가장두터운곳이약1.5m에이르는중요한건축시설로꼽힌다.
핵심어:凌家灘유적,신석기시대,옥기,紅燒土
3.「杭州市餘杭區良渚古城黃路頭유적발굴보고」(浙江省文物考古研究所杭州良渚遺址管理區管理委員會)
제요:杭州市餘杭區良渚鎮에위치한黃路頭유적은良渚고성유적의城外유적으로良渚고성의대형취락군을구성하는일부분이다.2016~2017년고고학발굴로黃路頭유적지중일부고분구역이정리되어崧澤문화말기부터良渚문화시기에이르는고분34기가발견되었다.연대의상한선은崧澤문화말기보다늦지않은시점으로良渚고성의건설보다앞선것으로보인다.이유적의발굴은良渚고성이건축되기이전이지역의현지문화상을연구하는데중요한의미가있다.
핵심어:良渚고성,黃路頭유적,崧澤문화,良渚문화,고분
4.「杭州市餘杭區良渚古城金花池유적발굴보고」(浙江省文物考古研究所杭州良渚遺址管理區管理委員會)
제요:金花池유적은良渚고성유적의외곽취락중하나로2009년고고학팀이良渚문화귀족고분2기에대해긴급구제발굴을시행하였다.그중M1에서玉琮,玉钺,三叉形器와冠狀器등의고급옥기가출토되었으며이고분은良渚초기단계의良渚유적군은물론良渚문화분포지역전체에서보기드문고급귀족고분으로꼽힌다.大遮山남쪽기슭에는여러개의취락조가분포하고있는데비교적큰돈대형유적을중심으로6~7개의돈대가모여이루어진형태로나타난다.百畝山남쪽비탈에는金花池,百畝山,梅家里,梅園里등의유적이취락조를구성하고있으며그중金花池가이취락조의중심으로보인다.
핵심어:良渚고성,金花池유적,良渚문화,귀족고분
5.「水田고고학으로보는畦田의발생」(劉興林)
제요:우리나라의수전고고학은20세기90년대초에시작되어현재까지10여곳에서출토된선사시대수전유적200곳을정리해보면소형또는불규칙한평지의얕은웅덩이식밭위주로완벽한관개체계를갖추고있다.湖南澧縣城頭山,浙江餘姚施嶴와餘杭茅山유적에서발견된수전의논두렁형태분석에따르면우리나라는관개편의를최우선으로하는뙈기밭(畦田)이지금으로부터약6000년을전후하여나타나기시작하였으며논두렁을경계로논바닥을사이에둔것을표지로삼았다.良渚문화중·말기에이르면인공논두렁으로밭구획을나누는표지로삼았다.뙈기밭은벼농사를짓는과정에서나타난대단한발견이었으며이후에도수전은내부에뙈기짓는방법으로이어져후대북방지역의관개농업의탄생에심대한영향을미쳤다.
핵심어:신석기시대,水田,畦田,논두렁
6.「전시해설:미술관과박물관의전시기획비교–박물관의미술관화를겸하여」(嚴建強)
제요:전시기획은예술품을공공으로이용하는것에서출발해미술관업무의중요한내실이되었다.전시품자체가가지는자명성때문에전시기획에있어전시품의해설이꼭필요한것은아니다.그러나전시품은자명성이약하고동시에전파와교육이라는사명을가진박물관에서해설은전시기획업무의핵심이므로박물관과미술관의전시기획업무의내용과조직체계는큰차이를보인다.미술교육을중시하는큐레이터들이이용하는고도의해설방식은미술관을박물관화하고예술품감상에역사문화적가치를더하였다.그러나이와동시에박물관소장이념의후퇴,전시기획팀의해설능력부족,관람객의역사적관성과학습동력의부족등과같은다양한요소로인해전시의심미적요소에만만족하여설명과전파의책임을방치한일부박물관으로인해박물관의미술관화가초래되어문화유산의가치해석기능을약화시킨측면이있다.
핵심어:미술관,박물관,전시기획,해설,전시기획자,curator
7.「교육수단으로서의박물관」(段俊吉)
제요:박물관은교육기능을가진공공기관으로서문화지식을전달하고이성적계몽과창의적인교육방식을촉진하는데중요한역할을한다.박물관은학교교육이외의교육방법체계를넓힐수있는새로운실천영역을마련하였다.박물관은특수한형식의교육일뿐만아니라그자체만으로도교육방법이될수있다.공간과사물,기억이함께박물관의교육서사를구성하고교육실천을위한문화적경험을풍부하게한다.박물관이교육실천활동에어떻게개입할것인지는박물관관계자들이깊이사고하여시급히해결해야할문제이다.이러한사고는박물관의지식조직방식과문화이념의혁신에대한새로운요구에박물관교육의미래청사진을그려낼것임에틀림없다.박물관관계자들이의미의생성성,개방적상호작용과문화적실천성을더하여박물관교육의근간속에담아낼때교육수단으로서의박물관은진정으로독특한교육적의미를분명하게보이고사회에봉사할수있다.
핵심어:박물관,교육방법,교육서사,박물관교육
(翻译:朴炫真)