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日中両国「泣く」を修飾するオノマトペの比較

2017-04-20杨杰

魅力中国 2016年34期
关键词:人間音素日本

杨杰

「要旨」:オノマトペと称呼される擬音語·擬態語は人間と自然界の音声と状態を表し、豊かな表現力や描写力を持っている語彙である。韻律を持っているオノマトペが不可欠な語群で、単調な言葉に生き生きとした因子を注入することができる。日本語はオノマトペが多い言語である。日本人は日常生活の会話だけでなく、また文学作品、メディア番組にもオノマトペを大量に使う。中国語にもオノマトペ(象声詞)が存在しているが、全体の数は日本語ほど多くない。

泣くという動作は人間の基本的な動作である。日中両言語の中では泣き声と泣く様子を描くオノマトペが豊富であり、言語生活の中で重要な地位を占めている。本論では、対照研究の方法でオノマトペの特有な音の象徴性特徴を中心にして、日中両言語の「泣く」を修飾するオノマトペの異同点を分析する。

本稿は四つの章に分けて、論説を展開することにした。具体的な構成は以下のとおりである。

第一章序論研究問題を提起する。

第二章両国の辞典を利用し、日中両言語の「泣く」を修飾するオノマトペを取り出し、研究対象を明確にする。

第三章前人の研究を参考の根拠にして、日本のコーパスと中国の[国家语委现代汉语语料库]の例文を通して、両言語の「泣く」を修飾するオノマトペの音象徴の特徴を考察する。

終わりに日中両言語の中では「泣く」を修飾するオノマトペの数が多い。両者が音象徴の面で類似点があっても、相違点もある。

時間に追われる研究であり、日中両言語の「泣く」を修飾するオノマトペの品詞を今後研究したい。

キーワード:オノマトペ、音象徴性、日中対照、異同点

第一章初めに

「泣く」という動作は人間の基本的な動作である。日中両言語の中で泣き声と泣き様子を描くオノマトペが豊富である、言語生活の中で重要な地位を占めている。「泣く」という動作を形容する様々なオノマトペは日本語にも中国語にもよく見られた。泣き声と泣き様子によって、人間の様々な感情を分かることができる。そして、オノマトペを使うとき、日本語の学習者にとって、これらの問題を理解する必要がある。今まで、オノマトペについての研究は、主に、「笑い」を修飾するオノマトペを対象としての研究が多い。したがって、本論では、日中両言語の「泣く」を修飾するオノマトペの用例を収集整理し、音象徴おける両言語の異同点を検討してみたい。

第二章「泣く」を修飾するオノマトペ

2.1日本語における「泣く」を修飾するオノマトペ

「泣く」を修飾するオノマトペは泣き声を表す擬声語と泣き様子を表す擬態語を含んでいる。本節では、『擬音語·擬態語辞典』、『現代擬音語擬態語用法辞典』、《新日汉拟声拟态词词典》、《日语拟声拟态副词词典》より、「泣く」を修飾するオノマトペを20個取り出した。

擬声語きーきーおぎゃー

擬態語おろおろさめさめめそめそめろめろぽろぽろ

擬声擬態語ぽろぽろうわーんおいおいおんおんぎゃーぎゃーしくしくひーひーぴーぴーわーわわーんわーんわーんわっわんわん

2.2中国語において「泣く」を修飾するオノマトペ

本稿では《象声词例释》、《现代汉语词典》(第六版)、《现代汉语大词典》、《现代汉语重叠形容词用法例释》から、以下の「泣く」を修飾するオノマトペを12個取り出た。

「擬声語」:嗯啊、咕哇咕哇、呱呱、噢噢、欧欧、哇哇哇、呜呜呜,呜呜淘淘、呜呜咽咽、嘤嘤、幽幽、幽幽咽咽

2.3まとめ

2.1と2.2で、日中両言語數量を示す。日本語のオノマトペの全体の数量は中国語の象声詞(擬声語+擬態語)より多い。その中、中国語一拍を繰り返す形語が最も多い。日本語には促音「っ」を添えて、短い泣き声を表す擬声語もある。日本語のなか母音を長く引きのばして発音する音が多いである。

第三章「泣く」を修飾するオノマトペの音象徴

3.1日本語の音象徴について

日本語の中の母音がオノマトペにいろいろなイメージをもたらす。例えば「ア」の音では大きさ、広がり、華やかなのニュアンスがあり、「イ」の音からは小ささ、鋭さ、張り詰めた緊張が感じられる。「ウ」の音は内に抑えられたニュアンスがあり、「エ」の音は品がない、汚い感じがあり、「オ」の音は内にこもった丸く重いイメージを伝える。一部分の子音も特定なイメージがある。

例1、失恋って思いがけない自分を発見する体験です、わんわん泣いても、それも成長のための経験。未練は残さない。(邦子の?しあわせ?より)

例2.押入のそとにひとり殘された弟が、しくしく泣き出した爲、私のすぐの兄に私たちのことを見つけられてしまつた時もある。(太宰治「思ひ出」より)

例3.その後、大阪から関西メンバーの応援に来てくれていた人に対面したとき、控え室に戻って、先にゴールした仲間の顔を見たときに、また涙があふれオイオイ泣いてしまった。(「防府読売マラソン完走記」より)

例4、産室からおぎゃー、という産声が聞こえてきた。(「新日汉拟声拟态词词典」より)

例5、お母さんのいるところへ行きたいと言ってメソメソ泣くだけの、ダメ男として描かれているのです。(「泣く速須佐之男命」より)

例1と例3の「わんわん」と「おいおい」という泣き声は人が激しく泣くの声と様子を表す。例2は鼻を微かに鳴らして、静かに泣き続ける様子を表す。例4は生まればかりの赤ちゃんの声の小ささ、鋭さを表します。例5は弱々しく、あまり声も立てずにいつまでも泣いている様子。涙っぽく、愚痴っぽい様子を表す。母音のうち「エ」の音が少ない。「エ」のつく擬態語は品のいいものを形容しにくい。「イ」の音が小さく、運動が速い状態を表し、「ア」「オ」の音が「イ」に対立する傾向がある。

3.2中国語の音象徴について

音素というのは、音色の違いによって分かれた最も小さい音声単位である。中国語では、発音するときに気流は妨げることを受けるかどうかに基づいて、音素が母音(元音a、i、e、o、u、ü、ê、-i、-i、er)と子音(補音b、p、m、f、d、t、n、l、g、k、h、j、q、x、z、zh、c、ch、s、sh、r、ng)に分けられる。そして、一つの漢字が一音節と言われ、音節が声母(子音)と韻母(母音)のいくつの音素からなっている。

例えば:阿:「a」一つの音素

他:「ta」二つの音素

哗:「hua」三つの音素

东:「dong」四つの音素

余哲(2010)は現代中国語の象声詞について、複韻母が少なく、大部分が単韻母と鼻韻母を用いると言った。そして、一部分の子音は日本語のように音象徴を持っている。

例1中国许多做父母的时常这样进行教育:不小心孩子碰了桌子,哇哇直哭,父母就拍打桌子--都是桌子不好,碰了我们的宝宝!(蒋元明《龙三精神》)

例2听了她的话,我再也抑制不住自己的感情,“哇”的一声哭了出来。(陈国权《幸亏她的指点》)

例3竟噢噢地当真哭了起来。(欧阳山《柳暗花明》)

例4她伤心得很,但又无可奈何,她只能把脸藏在那一摞衣服里,呜呜哭了。(彭小连《时间在行走》)

例5男儿,平日有泪不轻弹,大不过是红红眼圈儿,现在也呜呜起来,使得悲怆的咏叹调浑厚深沉。

その中、例1と例2の韻母「a」の「哇哇」「哇」の笑い方は口が一番大きく開け、声もその他の泣き声よりよく響く。人にとてもに悲しい非常に激しくの感覚を与る。例3の「噢噢」は「哇哇」より口の形が少し小さく。「哇哇」、「噢噢」に比べると、例4と例5の「呜呜」は口の形が非常に小さく、悲しい気持ち完全に表現しなくて、ちょっと抑えるの傾向がある。

終わりに

音象徴性はオノマトペの自身の特有な属性であるから、日中両言語のオノマトペに共有される。しかし、音声の構造が異なる。

まず、母音の部分では、日本語の母音は単母音だけで、数が五つしかない。それに対して、中国語の母音は単韻母だけでなく、複韻母、鼻韻母もあり、合わせて38個の韻母がある。日本語の母音より中国語のほうが多くて複雑である。単母音の面で、日本語と中国語の「泣く」を修飾するオノマトペは以下の異同点を持っている。

類似点:

ア、両言語の中で最も似ている発音が「ア·a」と「イ·i」である。「ア·a」を使う擬聲語は「イ·i」を使う擬声語に比べてもっと大きく、もっと大きいな声を表す。

イ、両言語とも、年齢傾向を持っている泣き声がある。特に女子や子供がよく使う擬声語があり、しかし、このような傾向は絶対的ではない。

相違点:

ア、子音の面では、泣き声が口から発する声であるから、両言語の中で息の吐き出しを表す「w」発音の擬声語は多数を占めている。そのほか、、中国語の擬声語の中で、気流が出ることを表す有気音はない。 日本語の「泣く」を修飾するオノマトペは「p、k」の子音ほうが多い。

時間に追われる研究であり、日中両言語の「泣く」を修飾するオノマトペの品詞を今後研究したい。

参考文献

[1]天沼寧『擬音語·擬態語辞典』岩波書店1974年

[2]泉邦寿「擬声語·擬態語の特質」大修館書店1976年

[3]金田一春彦『日本語の特質』日本放送協会出版1981年

[4]「現代日本語書き言葉均衡コーパス」国立国語研究所

[5]田守育啓·ローレンス·スコウラップ『オノマトペ:形態と意味』くろしお出版1999年

[6]田守育啓『オノマトペ擬音語·擬態語をたのしむ』岩波書店2002年

[7]斉藤純男『日本語音声学入門』三省堂2002年

[8]玉村文郎「日本語の音象徴語とその教育」『日本語教育68号』1989年

[9]小泉保 「日本教師のために 言語学入門」大修館書店 2002年

[10]邵敬敏<拟声词初探>《语言教学与研究》1981年

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