日中同時通訳所感日中同传之我见
2012-08-15陈宇梅
陈宇梅
(广西大学外国语学院 广西 南宁 530004)
1 はじめに
同時通訳又はサイマルとは話者の話していることを同時に聞き手に訳してあげることであり、同時性の特色があるからこそ訳者にとってチャレンジ的であると思う。今の国内において、日中同時通訳者は依然として供給不足の状態で、人々の目を引いている。だが、一人前の同時通訳者になるには無数の練習を積み重ね、実践の場に身を置いて経験しなければならないことをサイマル実践練習の体験からしみじみと感じたのである。そしてその模擬練習を通じ、自分の各面のレベル、例えば語学力——外国語にしても、母国語にしても——また集中力、瞬間記憶力、予測力とクイックレスポンス力などを何分間の間にチェックできる。
2 サイマルの模擬練習について
2.1 授業中学習者への技能訓練を繰り返すこと
サイマルをよくできようには、まずはその事前準備に工夫しなければ絶対だめであると思う。サイマルは原稿ありと原稿なしの二種類がある。当然原稿なしの場合はより難しいと思われる。そういっても原稿あれば必ずうまく訳せるとは限らない。もし原稿はその始まりの直前まで手に入れば文字に拘られ、集中をそっちに散漫にさせてしまって、かえってうまくやれなくなるかもしれない。にもかかわらず、サイマル授業の初段階では実践練習の前、内容の概要について一言大まかに紹介したり、キーワードぐらい教えたりすることは学習者にとって少し安心だし、それらに基づいて関連知識も想像付ける余裕がある。このようにたくさんの模擬実践を繰り返したら、簡単な原稿なしサイマルに試みることができるであろう。このように簡単なものから次第に難しさを増し、学習者の練習を強化できるとともに自信もだんだんあるはずだと思う。
2.2 個人性を生かすこと
ここでも学習者の立場から自信などの個人性的な要素がサイマル効果に大いに影響していると感じる。まずは所謂気持ちのタフさという心理的素質を備えなければならない。サイマル現場に身を置いて緊張せずに訳すことは言うまでもなく必要である。また訳者にとって興味のある内容または馴染み深い内容だったら、よいサイマルが出ると考える。それに訳者の気持ちも常によい状態でやる気満々だとすれば、順調に聞き取れ、直ちに頭の中に訳語を決められて文を形成するという一連のことをほぼ一瞬の間に仕上げるのである。
2.3 サイマルのテクニックも大切
サイマルをするのにいくつかのテクニックがあると気づいた。
今の段階では知識量もだんだん蓄えているところで実践も少ないから、サイマル練習をする時随分長い文が出た場合一々と訳すに拘らないで、枠組みのようなもので言い換えしても構わないと思う。何しろ聞き手はまずその中身を知りたいからである。また、難しい言葉や分からない表現があったら慌てないで、関連語からヒントを見つけて想像するのである。想像できなければすぐに諦めて次の内容へ移すことである。何よりも時間がきついからである。その他、非常にくどくどしい表現だったら余計な言葉を省略して簡潔に訳すことである。
前もたくさんの実践練習が必要だと言ったが、実はサイマルの実践の機会は非常に少ないし、学生の授業時間と精力の余裕もそんなに多くあるはずもないし、やはり平日常に細かいことに気を配って積極的に通訳の状態に入ろうという知的好奇心を持つことはより効果的ではないかと思う。また世界の発展は日進月歩しており、その情報も常に目まぐるしく増えている。それにサイマルは限られている知識を持って未知の世界に入り込んでいくので、絶えず専門的な職業訓練を積み重ねる外、幅広い知識特に出てくる新語を積極的に身につける心構えことも大切であると思う。
3 サイマルに役立つ通訳練習
ずっとサイマルと言っても、実は通訳の一種であるからサイマル機会は多くない時、日頃通訳の練習を続けることは我々学生にとってサイマルの技能訓練になるものであると思う。授業と自習時間のほか、例えば食事を取る間にラジオを聞き、最新の情報——事件や事故——に出てくる言葉や表現を日本語でどう表すのかとすぐ辞書やネットで調べれば自分なりの「知識蔵」が益々豊かになれるわけである。また、歩いている時も黙々とシャドウィングして耳と口の練習を積み重ねられ、一つのよい習慣であると思う。
4 おわりに
以上はサイマルについて自分の感じたこと、考えたことについて少し話したが、要するには所謂「継続は力なり」の通り、練習を続けることは大切である。また語学力の技能訓練をするとともに実践から自らサイマルにある巧みを発見し、能率的に訳せるよう努めていくべきであると思う。プロな同時通訳者になるにはいろいろな条件か素質を備えなければいけないが、その手段として日頃の通訳練習も重視すべきであると思う。
[1]周殿清.同声传译[M].大连:大连理工大学出版社,2003.
[2]仲伟合.同声传译基础[M].北京:外语教学与研究出版社,2010.