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2016年『東南文化』第3号主な論文の要旨

2016-02-05

东南文化 2016年3期
关键词:要旨江蘇紫砂

2016年『東南文化』第3号主な論文の要旨

1.我国における世界遺産管理体制改革について(張国超 唐培)

要旨:中国において、国内学界は世界文化遺産管理体制改革に関する研究はまた浅い。我国における世界遺産管理体制は縦式管理で、管理層は地位が低い。これは遺産地に現れる問題の根源だ。国内学界には我国世界文化遺産管理体制改革についての意見が分かれている。主に上層統合論、下層委託論と分級論という意見がある。中に分級論は我国において実施することができる。分級論によれば、我国世界文化遺産管理体制の基本体制は中央集権で、そのため組織構造、分類経営システムと管理制度などの面で、保障措置を取るべきだ。

キーワード:世界文化遺産 管理体制 困惑 分級論

2.広州富力唐寧花園五代南漢大宝三年墓(広州市文物考古研究院)

要旨:五代南漢大宝三年墓は広州古城区西北郊外に位置しており、2011年7月発掘調査された。当墓は長方形磚室墓で、墓室は早期墓の磚で築いた。墓室の四壁に龕が12個。青磁四耳蓋付罐、青磁四耳罐、銅銭、銀簪と石製買地券が副葬されている。買地券は唯一発掘調査で出土したもので、銘文によって被葬者は劉氏二十四娘で、五代南漢大宝三年(960年)に葬られた。当墓は五代南漢康陵に続いて、第二基記年銘を持つ五代南漢時代の墓で、墓の時期区分に役に立つ。

キーワード:五代南漢国 墓葬 買地券 発掘調査

3.江蘇盱眙泗州城遺跡出土紫砂製品について(張雪菲)

要旨:南京博物院考古研究所が2011-2014年にわたって、江蘇盱眙泗州城遺跡で発掘調査を行った。遺跡から明末清初頭の紫砂製品は約30点検出されており、内訳は水差、罐、植え鉢など。水差の蓋は形が様々で、中に“孟臣壷”銘付の蓋は珍しい。これらの出土品は宜興紫砂製品の時代特徴と製作技法の研究に役に立つ。

キーワード:江蘇盱眙 泗州城 紫砂製品 紫砂壷 孟臣壷 明末清初頭

4.宜興紫砂製品の起源と明代名家製壷について(陸明華)

要旨: 学界において宜興紫砂製品創造時期についての意見が分かれて、北宋説と明代中期説がある。近年宜興蜀山窯の発掘成果によれば、北宋説が認め難くなるが、明代中期説も再考する必要がある。宜興紫砂製壷は明代中期から作られてきたことが有り得るが、宜興紫砂製品はこれより早い時期に作られると考える。明代紫砂名家の名作品即ち水差を研究するため、歴史文献資料の整理と国内外に収蔵されている実物の理化測定をする必要がある。これは時大彬、陳用卿、惠孟臣などの名家の履歴と作品の研究に役に立つと考える。

キーワード:宜興紫砂 創造 紫砂製水差 紫砂製品 時大彬 陳用卿 惠孟臣 惠逸公

5.欧州における宜興紫砂製品について(黄健亮)

要旨:宜興紫砂製作技術が明代中期に入ってから成熟してきた。明代万歴晩期から欧州各国の東インド会社による輸出、船長と高級乗組員の密貿易、国同士の贈物または使節の買い求めなどの形で、宜興紫砂製品が欧州に登場し、皇室と貴族の珍品になる。これらの紫砂製品に複雑な中国式図案が飾られている。貴族たちはこのような紫砂製品をもって富と地位をひけらかしたり、文化雰囲気を作ったりしている。そして欧州各国が紫砂製品を模倣して、これらの紫砂製品は近代欧州陶磁器生産に深く影響を与えた。

キーワード:宜興紫砂製品 欧州 明代晩期 陶磁器歴史 東インド会社

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